日本生涯教育学会北海道支部

h-lifelong.jpn.orgThe Japan Association of Lifelong Education Hokkaido Branch

日本生涯教育学会北海道支部は、生涯教育及び生涯学習の研究とその発展を目指し、北海道における生涯教育・生涯学習研究者及び実践者相互の交流と協力関係の促進を図り、本道における生涯学習の振興に寄与することを目的として活動しています。

日本生涯教育学会

北海道生涯学習研究集会

 北海道の地域性を踏まえた生涯学習社会の実現を目指して、道内の生涯学習に関わる研究者、 実践者及び生涯学習に関心を持つ道民などが一堂に会し、日頃の研究成果や実践の発表及び 意見交換を通して、相互の交流を深め、協力関係の一層の促進を図ります。

<2025年度テーマ> 

     社会教育を通して,私たちは何を学ぶのか
        ~共に生きることの意義,人として生きることの意味を考える~

 現代社会では,人口減少と超高齢化が進み,AI の発展やSNS の普及により,バーチャルな世界が人々の日常に浸透しています。高齢者だけでなく,様々な年代で単身世帯が多くなり,日常的なコミュニティとの関わりが確実に減少しています。「人間関係が煩わしい」「人と会うのが怖い」という人が増え,「生きづらさ」を抱えながら,孤立して生活している人が多く見受けられるようになりました。
 自治会や町内会の活動は徐々に困難になりつつあり,PTA や子ども会といった社会教育団体も縮小傾向にあります。人と直接会って話したり,一緒に活動したりする機会が減少し,地域住民同士の信頼関係を築いてきた「地域コミュニティ」は,今や大きな岐路に立たされているのではないでしょうか。地域コミュニティは,本来,ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)に支えられた地域社会の基盤であるはずです。
「日常生活の中で,人と人とが交流しながら,対話を重ねることで,お互いを理解し,自分自身を見つめ直す」,そうした社会教育の学びの場が,今,急速に失われつつあることに強い危機感を覚えます。
 人間は人と関わらずに生きていけるのでしょうか。人と人との間で生きるのが人間だとすれば,私たちは「何のために生まれてきたのか,何をして生きることが幸せなのか,人間らしく生きるとは・・・」,社会教育の学びと人間らしさの関係について,共に考えていきたいと思います。

 1 趣 旨  北海道の地域性を踏まえた生涯学習社会の実現を目指して、道内の生涯学習に関わる
        研究者、実践者及び生涯学習に関心を持つ道民などが一堂に会し、日頃の研究成果や
        実践の発表及び意見交換を通して、相互の交流を深め、協力関係の一層の促進を図る。
 2 主 催  日本生涯教育学会北海道支部
 3 後 援  北海道教育委員会、札幌市教育委員会、旭川市立大学、北翔大学、北海学園大学、
        北海道科学大学、(公財)北海道生涯学習協会、北海道社会教育懇話会
        北海道教育委員会社会教育主事会、北海道社会教育主事会協議会、北海道社会教育士会
        (公財)札幌市生涯学習振興財団、ほかっ街道社会教育委員連絡協議会  (申請中)
 4 講演招聘協力  公益財団法人上廣倫理財団(申請中)
 5 期 日  2025(令和7年)年10月18日(土) 10時00分~16時30分
 6 会 場  北海学園大学豊平キャンパス7号館5階D50教室及びオンライン(Zoom)
        ※遠方の方は、オンライン(zoom)での参加も可能です。
        札幌市豊平区旭町4丁目1番40号
        地下鉄東豊線「さっぽろ」又は「大通」から福住行き「学園前」下車。3番出口直結。
 7 対 象  (1) 生涯学習・社会教育に関わる研究者・実践者及び学生
        (2) 市町村・市町村教育委員会職員および各種審議会委員
        (3) 生涯学習・社会教育関係団体関係者および小・中・高等学校等の教職員
        (4) 生涯教育・生涯学習に興味・関心のある者 等
 8 参加費  無料
 9 日程及びプログラム

(1) 開会式 10:00

(2) 研究・実践発表(10:15~11:45)

  1.野島 聡 会員「専門性についての基本的考察~自らの経験を踏まえて」
  2.斉藤正和 会員「成人男性のスポーツ教室の企画立案の実践について」
  3.松浦賢一 会員「青少年教育施設を活用した地域のレジリエンスを高める中高生防災リーダーの育成」
     

(3) 基調講演1(13:00~14:00)

  自分自身で,共にー共に生きあう自助活動「当事者研究」の可能性
  講師:向谷地 生 良 氏(北海道医療大学/浦河べてるの家)
 青森県十和田市出身。北星学園大学を卒業後,1978 年4 月より日高にある総合病院の精神科専属のソーシャルワーカーとして勤務。精神障害などを持つ当事者と地域活動拠点として「浦河べてるの家」の創立に参加。 2001年に対話実践として当事者研究を創案。2003 年4 月より北海道医療大学看護福祉学部で教鞭をとり,国の内外において当事者研究の普及に取り組んでいる。2021 年3 月に北海道医療大学名誉教授。 4月より先端研究推進センター特任教授。10 月に社会福祉法人浦河べてるの家理事長に就任。当事者研究に関して,東京大学先端研,韓国カトリック大学,スタンフォード大学,ジョン・ホプキンス大学などと研究交流を続けている。 主な著書に『べてるの家の非援助論』『技法以前』(医学書院),『べてるの家から吹く風』『新・安心して絶望できる人生』(いのちのことば社)など多数。

(4) 基調講演2(14:10~15:10)

  非認知能力がもたらす効果について
   ~“変える”ではなく,“孵る”ために必要なあたたかさは何か?~
  講師:古 谷 知 之 氏(北海道当別高校)
 北海道芦別市生まれ。東京理科大学理学部Ⅱ部物理学科卒業後,2003 年より高校で数学を教える。 2010 年から2011 年にかけては現職を続けながら時間を見つけて,道化師としてウクライナや石巻市を訪問。 2018 年頃から生徒の主体性や,コミュニケーション能力,創造性といった非認知能力育成に力を入れ始める。 当別高校での勤務の傍ら2023 年北海道大学大学院修士課程にて非認知能力育成のための振り返りについて研究し,2025年修了。 現在は,北海道当別高等学校で勤務をしながら研究を継続中。

(5) 研究協議(15:20~16:20)

  主体的に「気づき・考え・行動する」ために,何を学ぶべきかを考える
    ~相互理解と自己実現を目指して~
     コーディネーター 工藤 朝博 会員(北海道社会教育懇話会」
     コメンテーター  向谷地生良 氏 (北海道医療大学/浦河べてるの家)
              古谷 知之 氏 (北海道当別高校)
  *基調講演・実践報告を踏まえて、生きることの意義や人として生きることの意味について協議を行います。

(6) 閉会式 16:20

申込方法・問い合わせ先

  参加を希望される方は、10月3日(金)までに、以下の方法でお申込ください。
  以下のQRコードにアクセスし、必要事項を入力・送信してください。
  QRコードリーダーがない方は下記URL にアクセスしてください。    https://forms.gle/9VWLh4BtdfY59e8m6
                           
  【事務局へのお問い合わせ】
     日本生涯教育学会北海道支部お問い合わせフォーム
  https://forms.gle/US3iAYfpGzehGkAv5
                           
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